元々イタリア在住だった私は、パンデミック後一旦日本に帰国をしておりましたが、ビザの更新が迫っていたこともありこのような状況下ではありますが、イタリアに行って参りました!
弊社エスティーワールドには、イタリアにはローマ・ベネチア、スペインはバルセロナ、フランスはパリ、チェコにはプラハ支店があり、せっかくなら他の支店も周ってこいという指示のもと、今回はローマ・ベネチア・バルセロナ・パリを周遊して来ました。
ヨーロッパって今行けるのか?!日本人が普通に観光できるのか?!グリーンパスと呼ばれる現地のワクチンパスポートが必須となっているヨーロッパで、日本のワクチン接種証は使えるのか?!
様々な不安がある中、実験台もとい、ビザ更新のための渡航がスタート!
(国によってワクチンパスポートの呼称は異なりますが、グリーンパスにて統一しております)
合わせてご覧ください▼
2021年8月コロナ禍にフランス旅行へ ワクチン接種証が使えるかも検証
2021年8月コロナ禍にスペイン旅行へ ワクチン接種証が使えるかも検証
※こちらの情報は実際に渡航した2021年8月22日現在のものです。必要書類や手続き、観光地の入場条件等は頻繁に変更になりますので、最新の情報は各WEBサイト等にてご確認ください。
★2022年2月14日更新
再度、コロナ禍でのイタリア旅行に行ってきました!
アップデートした情報もございますので、下記ページもご覧ください。
スタッフおすすめ!お得ツアー
前述したグリーンパスですが、ヨーロッパではワクチンを接種したり、PCR検査を受けて陰性証明を取得した場合、それがQRコード化されます。そのQRコードをグリーンパスと呼び、ヨーロッパの国の中には、観光地やレストランに入る際には、そのQRコードを見せるのが義務化されております。現在の日本ではまだ導入されておりませんが、日本ではワクチン接種者は申請をすれば、接種証明書を取得することができます。
私はすでにワクチン接種済でしたので、申請しそちらを持って渡航しました。
接種証自体は住民票の様なA4の紙1枚で、そちらに名前や生年月日、パスポート番号等の個人情報と、ワクチンの種類・メーカー・接種日・接種国、1回目・2回目の記載があります。日本語表記だけではなく、英語でも表記されています。今回の滞在で回収されることは1度もありませんでしたが、大切なものですので、コピーを持っていた方が安心かもしれません。
接種証に関しては、下記厚生労働省のページをご確認ください↓
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_certificate.html
また、こちらが証明書して有効な国・地域は同ページにリンクがありますので、そちらを参照ください。
今回滞在した中では、イタリア・フランスが該当しておりました。(2021年8月22日現在)
ただ、こちらが現場レベルで実際にグリーンパスの代わりとして使えるのかどうかは全くもって不明でした。電話で確認しても、実際に行ってみると電話で言ってたことと全然違うというのはイタリアあるあるです。とにかく行ってみないことには分からない!まぁなんとかなるでしょということで行ってきました!
今回利用したのは現在唯一羽田-ローマ間で直行便を運航しているアリタリア航空です。
私が利用した時期は月・水・日の週3日運行しておりましたが、スケジュールは頻繁に変更になり、現在では変更になっているようですので、詳細なスケジュールはアリタリア航空HPをご参照ください。
直行便を利用したのは、もちろん経由便と比べて楽だということが一番の理由ですが、イタリアで入国をしたかったということもあります。というのも、EU内で経由をする場合、経由国で入国手続きを行うことになります。例えばパリ経由便を利用した場合、羽田~パリ~ローマと移動をしますが、このルートだと経由国のパリ(フランス)で入国手続きを行います。普段なら特に問題はありませんが、このようなパンデミック禍では日本や各国の出入国条件は頻繁に変更になります。極端な話、経由国の入国条件に3日間の強制隔離があった場合、同日乗り継ぎができません。そのため個人的には現状では直行便がオススメです。もちろん直行便がない都市も多いので、経由便を利用する場合は、滞在国だけではなく経由国の出入国条件の確認もしておきましょう。もちろん経由地で入国とはいえ、国によってはただの経由とみなし、隔離の条件には当てはまらないという可能性もありますので、大使館のページ等で条件を確認してください。(※これはEU加盟国で経由する場合です)
さて、長くなってしまいましたがアリタリア航空のチェックインに関して。今回はオンラインチェックインをしておきました。座席を選択することができましたが、一部を除いて隣席は指定ができないようになっておりました。今回は預け荷物があるため、羽田空港到着後アリタリア航空のチェックインカウンターに向かいます。
普段はチェックインカウンターでは飛行機のチケットとパスポートを見せるだけですが、今回はそれ以外にも下記2点の提示が求められました。
① ワクチン接種証明書もしくは陰性証明書
② EU Digital Passenger Locator Form(dPLF)
① に関しては、取得しておいた日本のワクチン接種証明書でもちろんOKでした。コピーでも良いか確認をしましたが、原本を見せてくださいと言われました。飛行機のチケット・パスポートとあわせて準備をしておきましょう。
② ですが、旅客追跡フォームというもので、現在イタリア・マルタ・スロベニアに入国をする際には入力が必須となっております。こちらは名前や生年月日、パスポート、現住所、搭乗フライト便名、座席番号、現地滞在先など割と詳細に情報を入力しないといけません。
詳細は下記ページを参照ください。
入力項目が多く、少し時間がかかりますので事前に登録をしておきましょう。
事前にすべて用意をしていれば、特に時間がかかることなく手続きは終了です。チェックインに要した時間は、10分もかからないくらいでした。
※追記
こちら2021年8月22日搭乗の情報です。8月28日保健省命令により、イタリアに渡航をする場合、ワクチン接種証と陰性証明書両方必要になっております。(2021年9月7日追記)
【出国手続き前】
このような状況ですので、閉まっているお店も多く、搭乗手続きをしている人もまばらという感じでした。(時間帯にもよるかと思いますが)ただ、薬局や両替所、レストランなど空いているお店もありますので、特段何か困るというようなことはありませんでした。多くの席はコロナ対策で隣に座れないようになっております。
【出国手続き後】
出国手続きは普段と変わりありません。搭乗客が少ない分空いており、非常にスムーズです。免税店はオープンしており、ハイブランドショップも割と開いております。レストランやラウンジなどは半々という感じです。搭乗ゲートで検温がありました。
かなり空いておりました。搭乗客は20~30人程度だったかと思います。CAさんはマスクはしておりますが、それ以外は普段通り、特にコロナ関連グッズなどの配布はありませんでした。
ただ、機内食は1種類のみで選ぶことができず、ドリンクも小さい水のボトル2本が配られただけでした。食後のコーヒーはありましたが、それ以外のドリンクはなしです。。。これはなかなか残念でした。機内ではマスク着用が必須です。
イタリアは屋外ではマスク着用義務がなく、多くの人がマスクを外して歩いていました。着用している人もおりますが、8割くらいの人は着用しておりません。観光客も結構戻ってきており、コロナ前よりはもちろん少ないですが、観光名所に行くとそれなりに人が多くいました。スペインやドイツからの団体旅行客やクルーズ船の団体客もいました。アジア圏の観光客はほとんど見かけず、ほぼ欧米圏の観光客です。ただし、私もマスクを外して市内を観光しておりましたが、アジア人に対する差別の目というのは一切感じませんでした。地下鉄やバスは特に変わったことはありませんでした。時間通りに来ないバスもいつも通りです。
イタリアはレストランで食事をする場合、屋内で食事をする場合はグリーンパスのチェックがありますが、外のテラス席で食事をする場合は、特に何のチェックもありません。ピッツェリアにて屋内で食事をするため、日本のワクチン接種証を出してみましたが、無事中で食事をすることができました。食事中以外で、トイレや支払い等でテーブルから離れる場合は、マスクの着用が必須です。マクドナルドやKFCといったファストフードでも、店内で食事をする際にはもちろんチェックがあります。
一旦ローマを離れベネチアに向かうため、イタリアの高速鉄道Trenitaliaに乗車しました。Trenitaliaは日本のJRのような鉄道会社でイタリア各地を電車で結んでいます。ローマ テルミニ駅から乗る場合、チケットチェックをしてゲートを通るのですが、グリーンパスのチェックはありませんでした。イタリアの場合、車内で車掌がチケットのチェックに回ってくるのですが、その際にもチェックされることありませんでしたので、全くチェックなしでした。Trenitaliaの場合、基本的に車内は通路を挟んで2席-2席という座席配置なのですが、隣の席は座れないようになっています。そのため、例え予約がいっぱいだったとしても乗車率は50%にしかなりません。ちなみにイタリアにはItaloという私鉄の鉄道会社も同じくローマ-ベネチア間などを走っているのですが、こちらは高性能の空調設備を備えているため、乗車率に制限はないそうです。
ベネチアの観光地も当然入場の際にグリーンパスのチェックがありました。残念ながら今回は時間の関係で各観光地に入場はしませんでしたが、日本のワクチン接種証で入場可能か確認をしたところ、人気の観光地ドゥカーレ宮殿やサンマルコ寺院は入場可能ということでした。
現在日本で大流行中のマリトッツォ。イタリア ローマの名物です。せっかくなら食べなければ!ということで、ローマ人スタッフにお勧めの店を聞き、朝食として食べに行きました。イタリアではマリトッツォは朝食で食べるものなので、3時のおやつとしてローカルなお菓子屋さんに食べに行くと変な顔されるかもしれません。が、そんなの気にせず食べたいときに食べましょう。ちなみにイタリアはではカプチーノは朝飲むもので、だいたい11時過ぎたら飲みません。そのため地元のカフェとかに行き、午後にカプチーノを注文すると変な顔をされることがあります。(観光客になれたカフェも多いので、そういうところは何も言わずに出してくれます)良いじゃない飲みたいものはいつ飲んだって!ということで私はディナー後にエスプレッソを飲むイタリア人スタッフを横目にカプチーノやアメリカーノ(エスプレッソを水で薄めたもの)を飲んでおりました。
ホテル滞在中はだいたい下記のようなスケジュールです。
ホテルに3泊して4日目の朝に出発となります。(今回は9月2日に到着して、5日に出発でした)
日本帰国時には「My SOS」というアプリを入れる必要があります。このアプリを使って毎日の健康状態のチェックや現在地の報告が行われます。
グリーンパスが主流となっているイタリアで日本のワクチン接種証が使えるのか不安でしたが、結果的にはほぼ問題なく利用することができました!少し自分で説明する必要があるかもしれませんが、しっかり説明をすると観光地やレストランでも有効です。これがあれば現状ではコロナ前とほぼ同じように観光が可能となっています!
イタリアは日常生活を取り戻しつつあり、多くの観光地やレストランを楽しむことができました。感染対策も日本同様取られておりますし、接種証や陰性証明書を持っていれば、問題なく観光ができます。