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シーラーズはバラと詩で知られるファールス州の州都。シーラーズは標高1600mの高地に位置しているため四季を通じて気候が穏やかでバラで有名な世界遺産のエラム庭園など緑がとても多いです。シラーズ人気の見どころはステンドグランスの光が美しいマスジェデ・ナスィーロル・モスクなど。シーラーズの近郊にはペルセポリスやビシャプール、パサルガダエ、フィルーザバードなどの古都の遺跡がある。
シーラーズのみどころ
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マスジェデ・ナスィーロル・モルク
全体がピンクがかっていることから通称「ピンク・モスク」といわれている。
1876年に建設が始まり1888年に建設が終了したモスクで、 壁の模様や建物の概観も大変美しいのだがやはりこのピンク・モスク最大の特徴はステンドグラスの美しさ。
ピンクモスクのステンドグラスに朝の光が差し込めばとても美しい模様がモスクの壁や床に作り出される。
このモスクは一般的なモスクと同じように伝統的なイスラム建築の要素をふんだんに含んでいるが、ピンクモスクの大きな特徴であるステンドグラスがあるモスクというのは非常に稀である。
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世界遺産エラム庭園
2011年にイランの世界文化遺産として登録された「ペルシャ式庭園」。
バラが咲き誇るエラム庭園は、イランのパラダイスとも呼ばれるほど美しい庭園であり、造営は11世紀から12世紀にかけてイラン、イラクを中心に支配したセルジューク朝時代のもの。
その後、時の配者が変わるとともに庭園の所有者も変わります。1963年からはシーラーズ大学のものとなり、1973年にイラクの国家遺産として登録。
庭園内には、ガージャール朝時代の傑作と称されるエラム宮殿があります。外壁のタイルや壁画、彫刻など細部にまで拘った宮殿は、庭園の美しさと相まって、訪れたすべての人を魅了する場所となっています。
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シャー・チェラーグ廟
835年にシーラーズで殉教したエマーム・レザーの弟、セイイェド・アフマド・エブネ・ムーサーの廟。
シャー・チェラーグ(ランブの王という意味)とは彼の通称。シーア派の巡礼地として多くの信徒を集めており、旧市街観光の目玉としていえる存在。
建物はそれまでに墓をもとに14世紀に建てられ、内壁と美しいドーム天井はすべて鏡のモザイク張りになっており、まるで万華鏡の中にいるようにまばゆい。建物内に入れるのはイスラム教徒のみだが、建物に外観も美しくそれだけで訪れる価値がある場所。
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アリー・エブネ・ハムゼ聖廟
アリー・エブネ・ハムゼは、シャー・チェラーグ廟のセイイェド・アフマド・エブネ・ムーサーの甥。建物もシャー・チェラーグ廟を小型にしたような感じで内装も鏡モザイク張り。ここではお菓子がふるまわれることも頻繁にある。
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ハーフェズ廟
イランでも最も偉大で敬愛されている詩人がハーフェズ。
本名はシャムソッディーン・モハンマドといい、ハーフェズは「コーランの暗唱者」という意味の通名。
彼はシラーズをこよなく愛し、シラーズから一歩も出ることのなかったという人物。
ハーフェズ廟にはバラなど様々な花が咲く美しい庭園であり高台にある丸屋根の東屋風の建物にハーフェズの棺が安置されており、多くの人々が参拝に訪れている。大理石の墓石には彼の詩が彫られている。
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サアディー廟
ハーフェズと並ぶイランで愛された詩人がサアディー。本名はモスレフ・ベン・アブダッラー。
サアディーは幼少期にシーラーズを出てイラクのバドダードへ遊学。そのまま30年間も中東や北アフリカ、インドなどを放浪し45歳を過ぎてからシーラーズに戻ったのち代表作『ゴレスターン(薔薇園)』『ブースターン(果実園)』を発表した。
現在の廟は1964年に建てられ華やかさや趣は少し欠けるが棺と記念写真を撮る観光客が絶えない。
裏にはペルシア様式をよく表した糸杉の庭園がある。
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マスジェデ・ジャーメ
シーラーズ最古の石造寺院。894年に創建されたが、地震で倒壊。サファヴィー朝時代に再建。2本のメナーレが低いのは、シーラーズのモスク建築の特徴。
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マスジュデ・ヴァキール
花や木などが写実的かつ文様式に描かれた彩色タイルで美しく装飾された、ザンド朝を代表する寺院建築。特に北側エイヴァーンは「真珠のアーチ」と称されるほどの美しさ。
南側エイヴァーンの奥には、らせん溝の入った48本の列柱で支えられた礼拝堂が広がる。
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マドラセイェ・ハーン
1615年に神学校として建てられたのがマドラセイェ・ハーン。
建物は色鮮やかなタイルや鍾乳石(ムカルナス)で飾られた豪華な建造物。
建物内にはシーア派の5大聖人にちなんだ5つの講義室とコーランの章にちなんだ114の部屋があり、南側には礼拝堂が設けられている。
敷地内には、中央に池をしつらえた中庭があり、その周りに建物が建てられており、落ち着いた空気が流れています。
入り口が目立たず、わかりにくいためバザール側から歩いて行くとわかりやすい。
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クルアーン(コーラン)門
街の北東にあり、エスファハーンやペルセポリス方面から入るときに必ず目にする門。門の上部にはキャリーム・ハーンによって作られた古いクルアーン(コーラン)が置かれている小部屋がある。
西側の崖には洞窟チャーイハーネがあり、市民に憩いの場所となっていて、街を眼下に見下ろす人気スポット。
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キャリーム・ハーン城塞
ザンド朝時代、キャリーム・ハーンの居城として使われた城塞。四隅み円塔をもつ四角形で中庭の大きな池をかこっている。城塞の南側にはパールス博物館がある。
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ナーレンシェスターネ・カヴァーム庭園
19世紀末、裕福な商人のカヴァーム家によって建てられた邸宅と庭園。
邸宅はイギリスのヴィクトリア様式の影響を受けているともいわれる。
無数の鏡で彩られた入口の装飾が大変美しい。
現在はシーラーズ大学の付属施設となっており、小さな博物館も併設されている。
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バザーレ・ヴァキール
ザンド朝時代を彷彿とさせるレンガ作りの美しいバーザール。衣料品や日用品もあるが、絨毯、銅細工、象嵌細工の箱、金属製の皿、水タバコを吸う器具、遊牧民カシュガイ族が作った絨毯や敷物など、イランでポピュラーな土産物からローカル色が強いものまで売っている。他のバザールと同様、値札など付いていないので、しっかりと交渉が必要。
歩き疲れたら、バザール内にはチャイハネもあるのでひと休みも可能。
シーラーズのグルメ
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シャーテル アッバース(Shater Abbas Restaurant)
シーラーズの有名ケバブ屋。
食事の提供はセルフ方式でケバブにはインディカ米のライスが付いてきますが、店で焼いているパンがお勧め。
シラーズ名物の羊肉のポロやシーラーズサラダの人気メニュ。
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シャルゼ(Sharzeh Traditional Restaurant)
バーザールの入口、マスジェデ・ヴァキールの正面広場に面しているシーラーズで必ず名前が挙がってくる名店。
夜は雰囲気も良く伝統音楽の生演奏が聞ける。