2006年に訪れて以来、5年振りにマダガスカルを訪れました。今回の滞在はモロンダバとべレンティーとペリネ。モロンダバは前回に続いての滞在でしたので前回との比較をレポートします。初めて滞在したべレンティーとペリネに関しては感じたことをレポートします!
旅行業で働いているとよくされる質問→゛一番良かった国はどこ?゛この質問に私は゛マダガスカル゛と6年間答え続けてきました。その理由の1つがバオバブ。言葉にならない感動を今も覚えています!
以前は乾期の6月に訪れました。乾期のバオバブには葉っぱがありません(写真左)。雨季のバオバブには葉っぱが繁っていました(写真右)。並べて見ると一目瞭然ですね。
前回の旅日記で「愛し合い始めてるバオバブ」と勝手ながら名付けたバオバブがありました(写真左)。今回訪れてみると……生憎ですが愛し合うことなく、「ミニチュア双子のバオバブ」となっていました(写真中央)。元々がジャレあっていた双子だったのでしょう。。。今後の成長がますます楽しみです。
余談ですが、三つ子のバオバブも見かけました(写真右)
今回は雨季に訪れた影響もあってか、観光の日は雲が多い天気でした。夕焼けに染まるバオバブは、前回時の方が迫力満天でした。
雨季といえども毎日降るわけではありません。今回のモロンダバ滞在中央は幸運にも雨は降りませんでした。ちなみに最も雨の多い時期は1~2月です。
フォールドーファンから西へ約90kmに位置するべレンティー保護区。日本でもすっかりお馴染みのワオキツネザルや、横っ飛びのベローシファカなど5種類のキツネザル(レミュール)が生息しています。
約90kmの距離ですが、3~4時間は掛かります。なぜか……ほぼ全区間が凸凹道だからです。1950年のフランス統治時代にアスファルト舗装されて以来、60年以上整備されていないそうです。陥没していたり、路肩が削れていたり、とにかく悪路です。
ただ、悪いことばかりではありません。見所もあります!
「アツィナナナの熱帯雨林」の名前で世界遺産に登録されているアンドゥハエラ国立公園。世界でここだけに自生する三角ヤシが見所です(写真左)。アンドゥハエラ国立公園以外にラヌマファナ国立公園など他の5つのが世界遺産登録されています。
日本のNGO団体サザンクロス・ジャパンが植林を続ける「トゲの森」も見所の1つ。国道沿いには彼らの支援による学校も(写真中央)。
そして、べレンティーが近づくと「サイザル畑」が広がっています。サイザル麻で作られた製品は重要な輸出品です。サイザル麻を使ったカバンや小物入れなどはお土産としても人気です。
ロッジはサイザル畑とキツネザルが生息する森に囲まれてひっそりと建っています。部屋の造りは簡易的です。蚊帳付のベッドとファンがあるのみ。キツネザルの森にお邪魔しているわけですから、エアコンやテレビはありません。シャワーはありますが、お湯は正直出にくいです。
そして、22~6時は強制的に消灯です。
保護区を知り尽くしたガイドと共にキツネザル探しへ!昼行性のワオキツネザルとベローシファカは昼間のサファリがシャッターチャンス。夜行性のハイイロネズミキツネザルなどはナイトサファリで探します。この保護区のキツネザルは餌付けされているわけではないので、出会えるかは運次第です。ちなみに何泊しようともナイトサファリは1回のみ。キツネザル保護の為です。
ロッジの部屋には電話がありません。従ってモーニングコール希望の部屋は、スタッフがドアをノックしに来てくれます。
が、そんな必要はありませんでした。ワオキツネザルたちがロッジの周りや屋根の上まで来ていました。ウォーキングに出掛けることなくワオキツネザルに会えるのは、このロッジの醍醐味ですね。
べレンティーの次はペリネを訪れました。ペリネとはフランス統治時代の呼び名で、マラガシー(マダガスカル語)ではアンダシベと呼ばれます。
ここのハイライトは「インドリ」です。インドリはキツネザルの中で最大です。家族単位で群れを作り、縄張りの内で生活をします。インドリは単に大きいだけではありません。歌うように鳴く鳴き声がとても印象的です。実際、ウォーキングの最中に目の前で歌う(鳴く)インドリの姿を見ることが出来ました。圧巻の迫力です!動物園でニホンザルがキーキー鳴いているのとは規模が違いました。
ペリネでは「バコナ・フォレスト・ロッジ」に宿泊しました。ここは私営保護区を有するロッジで、保護区内にレミュール・アイランド(キツネザルの島)があります。レミュール・アイランドにはシファカやチャイロキツネザルなどの数種類が暮らしています。ここのレミュールは餌付けされているため、ヒトに対しての警戒がありません。むしろ餌欲しさに集まってきます。この時期は生後2~3ヶ月の赤ちゃんキツネザルも見ることが出来ます。お母さんキツネザルの背中にピタッとくっついている姿は愛らしかったです。
5年前と比べて街が大きくなり、人口が増えていたマダガスカル。
でも、そこに流れるゆっくりとした時間は変わっていませんでした。
大自然好きな方、動物好きな方にはぴったりの国です。興味のある方是非ともご相談ください。お待ちいたしております!