ポルトガルの民族歌謡、それがファド。
ラテン語で【運命・宿命】を意味するFatumを語源としている。その歴史はそんなに古くはなく、19世紀頃に当時植民地であったブラジルやアフリカの国の音楽影響を受けて、リスボンの下町で成立したといわれています。ヨーロッパの貴族文化からうまれたクラシック音楽とは違い、リスボンの労働者など最下層の人々の間で自然発生し、安酒場などでひとときの娯楽として歌い継がれてきました。
そのせいか、哀愁を駆り立てるような歌詞も多く、愛憎、未練などを表現しながらも、人間のたくましさやエネルギー、力強さ、希望を秘めている力強い歌でもあるのです。
ファディスタリスボン・ファドは男女問わず、黒衣をまとい、女性はショールを肩にかけて歌うことが多いです。
コインブラ・ファドは男性のみの歌い手で、コインブラ大学と深いかかわりを持つコインブラ・ファドは、大学衣装のローブやケープをまとって歌います。
ギターラ時にはソロを奏じる事もある、ポルトガルギターの奏者。 ポルトガルギターは全12弦をもつ復元楽器で、弦はガットではなくスティールを使用しています。ビブラートがかかりやすい弦からつむぎだされる音楽は物悲しい音色から明るい音色まで自由自在!
ヴィオラ現地でヴィオラと呼ばれるのは一般的なクラシックギター。 場合によっては低音のバイシャ・ヴィオラやコントラバスが加わることもあり、基本的には伴奏のみを演奏します。
アルファマ地区ファドが生まれたとされる【アルファマ地区】。
リスボンの下町とも呼ばれるこの地域には1755年のリスボン大震災の被害をあまり受けなかったこともあり、古い町並みが広がっています。そんなこの地域にはファドを聴かせてくれる「カーザ・ド・ファド」と呼ばれるお店が集まっており、食事をしながらファドを楽しむことが出来る。ファドを気に入ったら、シャファリス・デ・デントロ広場に面するファド博物館でその歴史に触れてみたり、お土産にCDを購入するのもオススメです。
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